先日、知り合いの冒険家が就職活動で悩んでるらしき大学生と話しているのをなんとなしに聞いていたのですが、ちょっと面白かったので。。
「私、就職ヤバいんですけどどうしましょう~!」
「就職をしなくちゃいけない、切羽詰まった事情はあるの?経済的に家庭が困窮しているとか…?」
「ないです。」
「じゃあ、就職できなくても、別にいいんじゃない?」
続けて、
「まあ、就職できればそれに越したことはないし、良い事だし、好きな仕事を一生懸命やればいいと思うけど、もし就職できなかったら、東南アジアが好きなら行って来りゃいいじゃん。5年10年通って、その国のことに誰よりも精通して人脈でも作れたら、そのうち企業の方から「うちの会社に来てくれ」って頭下げてくるよ。いま一生懸命頭下げて「就職させてください」なんてのが、バカらしくなるかもしれないよ。(続く...)」
彼自身がまさしく一度も就職したことなく、そうやって生きていて、今や生計を立てているから、無責任なこと言ってるとも言えず、「なんかおもろい人生相談の会話してたね」と後で言ったら、彼の答えがなかなか考えさせられました。
「きっといろんな人に『頑張ればなんとかなるよ』とか『君ならできる』なんてアドバイスを盛んに受けたんだろうなあ、と思って。でも、就職できなければ悪!みたいな空気が漂っている中では、もしも就職できなかった時に励ましのアドバイスはすべて裏返る気がするよね。
『頑張ればなんとかなる』は『頑張ったのに就職できなかった自分が悪かった』
『君ならできる』は『みんなの期待に答えられなかった』
に成り得るでしょ?励ます事は良い事だけど、時に『肯定』は本質的に『否定』と変わらない意味を持ってしまう。20代の死亡原因の一位が自殺であり、その動機のかなりの部分を占めているのが『就職に失敗した』ってのはなんか、あまりにも悲しいよね。」
主体性を持つことが第一である冒険家らしいな、と思いました。
冒険に限らず、人生の折々に待っている、多くの選択は主体的に行うべき。
いつの間にか、誰かが作り上げた幻想のような「常識」と呼ばれる固定観念に染まらないよう気をつけたい、と自戒も込めて思ったこの夏の出来事でした。
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