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2011年11月29日火曜日

鹿撃ちツアー 本編

中標津空港で合流後、一路レンタカーで別海町中西別へ。
お世話になるのは今井牧場。
三迫ジムに所属していた今井桃太郎選手のご実家であります。
引退後、家業の牧場をしているらしく、おやっさんは徐々に実権を引き渡そうと移行している様子。
で、そのおやっさんの趣味が鹿撃ち。
やっと目的にたどり着いた。

しかし、突然全くつながりの薄い人間(私)が入っても、実習生受け入れをしている牧場ということもあり気にすることなく受け入れてもらえる。
ところで、「あんた何してる人?」という感じでしたな。

さて、鹿撃ち。
今年は10月ごろに駆除の指令が出たらしく、既に1000頭以上の鹿が駆除されているとのこと。
そんなこともあり、なかなか鹿は見当たらない。
結局午前中は準備が整う前に見かけたピンコ一頭のみ。
が、夕方鹿が動き始める時間に牧場の端っこにボロボロ出てきた。
でも、ちょっと射程圏から遠い。
にも拘らず、鹿撃ち趣味の親父たちは大興奮。
お土産を持たせてやりたいという名目のもと、実際にはいいところを見せたい少年なわけで。
普段なら撃たない距離なのに撃つ。
で、半矢で取り逃がす。
という鹿にはかわいそうな感じになってしまった。
実際、三頭は次の日キツネやカラスにだいぶ食われた姿で見つかり、手厚く土に埋めてきたのだった。

おやっさんの鉄砲仲間はあだ名で呼び合う。
まんとさん、がんこさん、ジェニーさん、よっちゃん、組長、まごさん。
そんなところも少年だ。
無線で無駄話するところなんかも少年だ。
中でもがんこさんはひときわ純粋で、鹿を見ると大興奮。
以前鹿を見つけて鉄砲準備してるうちに発砲してボンネットに穴をあけてしまったという逸話の持ち主。
そんながんこさん、昔牛の屠畜もやっていたことがあるらしく、鹿の解体も早くてきれい。
地元の鹿撃ち達も解体はがんこさんにお願いすることが多いらしい。
今回のツアーでの獲物は三頭。
だいたい120kgくらいの獲物となりました。
それをみんなで山分け。
うちには25kg近い肉塊が届いた。
角とともに。

おやっさんはもともとは平塚の人だそうで、やはり志を持って移植してきた人なのですな。
そして、そのやりたいことをストレートに表現して、それに向かって具現化している。
僕みたいな仕方なくサラリーマンをして食いつないでいる人間とは大きく違う。
独立した息子さんとも2日目の夜話したけど、親子よく似ていて自分の気持ちに素直でそれに向かって真摯に取り組むすごく見習うべき点の多い素敵な家族だった。
おやっさんからは、「ソフトだべぇ~(海外のレース出たり、米作ったりいろいろとやってるのに人当りが柔らかくそんな風に見えない)」としきりに言われて気に入ってもらえたけど、ただ、屈折して自分の思うことを押し隠して生きてるというのがこういう人たちと相対して顕在化したような気がしてならなかった。

もうこれからは、一人で遊びに来い、と言ってくれた今井牧場のおやっさん。
全然関係ないのが、ぽこっと一人あらわれても普通に受け入れてくれた松井さんとその会社の面々。
みんなすごい人たちだった。
次行くまでに、今のままじゃなくて何か成長しないと、と思わされるいろんな気づきのある旅だった。

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