ズシンと来るロシアに絡んだ映画を二本観てきた。
午前10時の映画祭にも折角だからと足を運んだ所、完売。
夏休みだしね。
というわけで、六本木を後にして一路渋谷へ。
一本目は「氷雪の門」
36年前、ソ連の圧力によって封印された幻の名作。
実を言うと、稚内に行きながら、氷雪の門は訪れていない。
こんな話があって平和祈念で建造されてるんですね。
ひめゆりの塔での顔写真の部屋と同じゾクゾク感が体を走った。
そして、観ていて戦争の惨たらしさや不条理さよりも敗戦国民の悔しさを感じた。
館外には観た後の感想が貼られていたが、その中には「南京虐殺などには全く触れていない」
などというお門違いな批判もあった。
南京虐殺が仮に史実であったとしても、ソ連の日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、ポツダム宣言を受け入れた後も侵攻を続けたことを批判できないなんてことはないはず。
そして、主人公達にとっては南京虐殺なんて何ら関係ないでしょ。
二本目は「FAREWELL」
ソ連崩壊の立役者と言えば、ゴルバチョフを連想するが、本当はKGBの一人の大佐であった、という実話に基づく話。
昨日公開で、早速行ってきました。
ネタバレ多少あります。
ソ連の諜報部員と言うと先ごろアメリカでつかまって話題になりましたが、冷戦中のKGB大活躍の頃の話。
スパイ映画と言うよりは人間の内面を描いた作品。
最後にFBI長官にピエールが言い放つ台詞に考えさせられた。
デモクラシーってやつはその耳障りの良さで民衆の犠牲を隠蔽してる。
国民主権なんて標語によってものごとの責任の所在を曖昧にしてる。
国家のためと言うよりは、息子の生きる未来のため、
世界を変えようという熱い志を持ちながら、でもそのために自分は犠牲にならざるをえない、と覚悟している冷静さが本当に切なく哀しい…。
世界を変えるというのは、地味で緻密な作業の積み重ねなのだ。
革命は1日にしてならず。
信念ってやつはこういうもんだ!とガツンとやられた。
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