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2015年1月3日土曜日

大塚君の試合に思うこと

昨年の話ですが、大晦日のDEEP。
石渡伸太郎vs大塚隆史。
気合いの入ったバチバチの闘いでした。

テイクダウンを奪う大塚君に、立ちまくる石渡。
石渡のパンチで相当ダメージ受けた大塚君に対して、仕留めにいく石渡に、しのぐ大塚。

止められてもおかしくない状態で打ち合いに挑む大塚君の燃え上がるファイティングスピリットを石渡の拳圧がかき消した。
壮絶に散った大塚君を賞賛する声は大きい。

素晴らしいファイティングスピリットだったと僕も思うんです。
あの状況下で、もう限界だった大塚君がもう一踏ん張りして、100%以上を出そうとしたことは、凄いと思う。
でも、あそこで最後に撃ち合いにいくことがベストチョイスだっただろうか?
100%以上を振り絞ることで、得られるものの最大の効果は、それによるフィードバックだと思う。
何事も、80%でやってたらそのフィードバックだって80%でしか帰ってこない。100%以上のフィードバックは、100%以上を自分が出した時に初めて得られるのだ。
で、大塚君はあの最後の撃ち合いでそのフィードバックを得られたのか?
それは怪しいと思う。
ほぼ全ての人にあの結末は見えていたわけで、言葉は悪いけど、本人が納得するためだけの選択でしかなかった。
あの場面でも、あえて、テイクダウンに行くことに拘っていたら(もちろんそれが困難だったことはわかって書いているけど)、何かより大きなものが得られたんじゃないか?って思ったりするのだ。

こんなことを書いたけど、素晴らしいファイトだった。

2014年10月25日土曜日

みちのおくの芸術祭

先日行ってきた、山形のビエンナーレ。
初日にまわった感じとしては、なんか、アート作品としては微妙なものが多いな、
と感じた。

今まで観た芸術祭と比較していくと、
瀬戸内、妻有、市原、山形
の順か。。

でも、その分地域に根ざすことを意識したコンセプトにして、
見学者参加型、
更には計画段階から参加していく、
そんな形態をとっていることに起因していることに気づいた。
だからこそ、トリエンナーレじゃなくて、ビエンナーレにしたんだろうなあ。









で、そんなことに気づいた時、なんか悔しいなあという感情が湧き起った。
この悔しいという感情の発露。
同い年の大三郎君や同世代の夏之介さんや宮本さんに向けられたもの。
同じ世代の人たちがこうして、行政を巻き込んで自分の住む街に自分たちの能力を使って還元しようとしている。
しかも、自分たちも楽しみながら。



この感情の根っこは、もっと前から持っていた同世代への嫉妬であったり、対抗心だったりだと思う。
例えば、荻田君がやってる子供たちへのアドベンチャープログラムだったり。。。

今までは、自分がやりたいことを自分が満足できるようにできればいい、ただそれだけで、他人に還元ってのは次のステップで、まだその境地には到達できてない、と思ってた。
それが、自分の中であっためられて、育てられて、ようやく表面化してきたんだと思ってる。
だから発露という言葉を使ったけど、機は熟したと思ってる。

でも、誤解されたくないのは、自分の満足が一番なのは変わらない。
それに加えて、周りにも何かしら還元していけたらと思ってる。
具体的には、以前から話をもらってる、セキさんの朝活で講師をやってみようと思い始めてる。

そんな思いを生み出してくれた、
圧倒的な作品にひれ伏すことよりも、何かが起こりそうな期待感やライブ感のある、
出会いが楽しい芸術祭だった。

2014年5月28日水曜日

LAST BAUS

バウスシアターのクロージングプログラムとしてやってる今年の爆音映画祭。

ようやく行ってきた。
「シガーロスINNI」
爆音だけど、シガーロスだけに音に心地よく体が包まれる感じ。
企画者の狙い通りなんだろうな。
思わず、最初はまどろみそうになった。

で、せっかく吉祥寺まで出たのでどこかで食べようと、老舗のカレー屋「まめ蔵」へ。

ルーは家カレーに近い感じだけど、それにぐっとコクを足した感じ。
ただ言い換えると、「家のカレーを時間をかけて煮込みました」と言えなくもない。
わざわざ出かけて食べるほどではないかな。

2014年3月14日金曜日

「自分の仕事をつくる旅」

久々に気持ち悪い本を読んだ。

履歴書に書ける旅を、ということなんだそうだ。
よくわからんけど、SNSを使って現地日本人にアポとって話聞く旅ってのが、対比して書かれる娯楽の旅と比べてそんなにすごいのか?
なんか、安っぽいテレビの旅バラエティのように感じた。

一番違和感を感じたのは、マネタイズとかっこつけて書かれていること。
彼らのしてるマネタイズって所詮ままごと程度。海外で頑張る日本人と書かれてる人たちが、それに付き合ってあげてる感じ。
他人に金を援助してもらって、別に自分では何を成し遂げるでもなく、他人の威を借りて成果を出したふりをして、それを更には旅の後の飯のタネにもしようという貧乏根性。

全く自分とあいいれない考え方。脱力。。。

2013年12月1日日曜日

エマーヴェイユ

シルヴィ・ギエムとアクラム・カーンの「聖なる怪物たち」を観てきた。
そして、新しい素敵な言葉を覚えました。
「エマーヴェイユ」
ポジティブに心を動かされること。

眼を潤ませたり、輝かせたり
そんな感動をいつまでも忘れないように
それを感じられるようでありたい。
エマーヴェイユでいたい。

もの凄く共感します。

他にも共感する言葉をいっぱい語ってる。
「私は自分の身体を、発見のための機器と捉えています。
毎回、自分を驚かさなければなりません。
自分を発見するのです。」

いつまでも眼を輝かせることの出来る人間でありたいと思います。

2013年11月16日土曜日

サントス

今年のブラジル映画祭、引越と重なってしまって全く行けなかった。
が、観たかった2本がブラジルフェスタで1回限りの再上映とあり、平日だった1本は涙をのんだけど「サントス~美しきブラジリアン・サッカー~」は土曜だったので観に行く。
会場は新しく虎の門にできたスペースに移動映画館が設置されていたのだけど、すわり心地がイマイチ、漏光がちょっと気になったり、ちゃんとしたとこで観たかった、とちょっと残念。


でも、映画はペレの試合最中の劇的な引退表明シーンなんかも入ってて、見ごたえあり、すごい良かった。
サントスの試合を現地で観たくなる映画だった。
惜しむらくは、映画祭でブラジル人が多い中で観てたら、ワイワイゴールシーンで叫んで騒ぎながら観れたと思うけど、シーンとしてたこと。
まあ、映画祭に行けなかったのだから仕方ない。
今回はかわりにということではないけど、あいた時間にカポエィラに混ざれたから良しとしよう。

2013年8月31日土曜日

ゆるりと回復傾向

想像してる以上に肉体的、精神的にダメージがあったらしく、
先週は、朝、起きようと思ってる時間に起きられなかった。
いつもは、大船始発で座ってのんびり寝ていくんだけど、
寝坊して、混んでる東海道線で立って行って、
ギリギリ出社時刻に間に合うというのが続いてた。
泳いでからまだ1週間経ってなかったのもあるけど。。
もうこの長距離通勤、しんどいな、とちょっと思った。

そんな週末3日間、Slow Music Slow LIVEを聴きに行った。
金曜日、コトリンゴでスタートして、アン・サリー、畠山美由紀、大貫妙子。
夜の帳に沁み渡る、まさしくSlowな音楽。
でも、どこか、空っぽになれない自分が居た。

2日目。
前日から続く、女性陣のゆるい心地よい音楽。
同じような感じで聴いてた。
そこに、一陣の夕立。
そして、さ~っと涼しくなったところでゴンチチ。
これがね、めっちゃ癒されたんですよ。
あの芸歴(?)のなす絶妙の間でのとぼけたMC。
空っぽになって笑ったところで「放課後の音楽室」
す~っと澱みがとれていく感じ。
凄いな、脱力系音楽、脱力系MC。
その露払いがあった後のBEGIN
最後はカチャーシーを入れながら、ワイワイ、沖縄のお祭りムード。
心、少しづつ軽くなる。

最終日。
何と言っても、Char
かっこいいギター
ただただ、聴いてる時はかっこええ、と思ってたけど、帰りの電車で年齢を考えると、おっちゃんもガンバっとるから、まだまだ僕も弱っとれんな、と思わされる。

この週末で、なんか、少し前向きになってきてる。
全開宣言とまではいかないので、先のことを見据える心の余裕はまだ無いけど、少しづつ回復しています。

2013年8月25日日曜日

Rumbling Guitars


夕方は、押尾コータローの「戦場のメリークリスマス」を聴いて、いやー良いねー、
と思ってたけど、最後にcharが出てきたら、一気に吹っ飛んだ。
かっこ良すぎる。
creamのwhite roomをアレンジして「気絶するほどホワイトルーム」
BONIE PINKを呼び込んでの「Superstition」

本門寺のゆるフェスにて

昨日のBEGINはめっちゃ良かった。

1000人くらいしか入れない本門寺の中庭で、沖縄の祭りみたいな感覚で聴く。
久しくなれていなかった空っぽな気持ちになれた瞬間があった。

「パナマ帽子かぶって」とか「オジー自慢のオリオンビール」とか「かりゆしの夜」とか、とか、

でも、やっぱり沁みるのは、
「島人ぬ宝」「涙そうそう」
良かった。

あと2曲目にやった「ホクレア」
空と海だけの朝焼けを 君は見た事があるかい?
って歌詞があるんだけど、


あるよー

って思って一人なんかジーンとしてた。

伴走船は居たけどね。。。

2013年6月20日木曜日

憚乍口上

歌舞伎座杮落公演の6月。
第三部に行ってきた。

十二世市川團十郎に捧ぐ
歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)



表現が不謹慎だけど、今回團十郎が逝ったタイミングは絶妙だったなと思う。
こけら落としの演目が発表になる前の逝去だったら、海老蔵には若すぎるということで演目に上がらなかっただろう。
何せ、現在、助六ができる役者って、海老蔵と仁左衛門しかいないのだから。

助六は成田屋がやってこそ。
團十郎が主役の予定だったこともあり、配役はこれ以上ないほどの豪華版。
菊五郎、吉右衛門、左團次、福助などなど。

贅沢できらきらしいお芝居。

この配役で歌舞伎座のこけら落とし公演での海老蔵の助六。
役者本人の持つ若さと勢いがそのまま魅力になる助六。
今しか見られない、奇跡の舞台。
プラチナチケットですが、ぜひ。

2013年6月17日月曜日

アマリア

ファドの女王、アマリア・ロドリゲスの一生をつづった作品。
まず、ファドも知らなかったので、もちろん知らなかったアマリア・ロドリゲス。
ポルトガルとは縁遠いので、なかなか映画の背景も含めてあまり理解できなかった。


世界史を途中までしかやってないので知らなかったけど、自分がうまれる直前まで独裁政権で、秘密警察や検閲などの前時代的と言うか、戦時中のような情勢だったことにびっくり。
それを知ってもなお、
なぜあんなに母親はアマリアにつらく当たったのか?
一人祖父母に預けられていたのか?
可愛がっていた妹が死にゆく様子もあまり多くは語られないまま。
いろいろと?がつくものだった。
が、全編の中で多くのシーンである歌を歌うシーンはお店でも舞台でも、それらは素晴らしかった。
本場のファド、一回聴いてみたくなった。

2013年6月16日日曜日

ドイツの空から

EUフィルムデーズで今年も日本初公開を何本か観てきた。
1本目はドイツ映画の「ドイツの空から」。

恥ずかしながら、ドイツにも四季があるとは知りませんでした。
空撮映像を基本に月単位でその風景を淡々と見せながら、簡単な補足の説明を加えていく。
近年、自然を描いた劇場公開映画によくあるようなコマーシャリズムも一切なく、淡々とドイツを空から撮っているだけなのに、それでもドイツの魅力をたっぷりと伝えることに成功している。
製作者たちのとことん自国を愛する気持ちのなせるわざだな、と感じた。

オクトーバーフェストなんかは知ってたけど、あの紅葉の景色だったり、街並みを観に行きたいなと思わされた。

極めつけは、映画上映後に用意されていたビールとソーセージ。

食べ物に釣られる典型の私です。
ドイツ万歳。

しかもケータリングスタイルで生ビールだし、温かいソーセージにキャベツの酢漬け。
500円で、こんなサービスして大丈夫なんだろうか?
このサービスも相まって、今年はなかなか良いのを観に来た満足感で帰宅の途についた。

2013年6月6日木曜日

モーションブルー横浜

ナミヘイ氏のLIVE。
いや、すごいメンバーでしたな。
存じ上げなかったけど、ナミヘイ氏の大学時代の先生、坪口さんはあの菊池成孔と一緒にやってるすごい人だった。
そして、ブルースアレイで1,2度聴いておもろカッコいいなと思ってたベース八尋さん、
パーカッションはDCPRGの田中教順さんを従えてのヴォーカリスト河波浩平。


今まで天文台に一緒に行ったり、床張りで釘踏み抜いたりは見てきたけど、本職の歌を聴くのは初めて。


歌うまい。笑

大御所たちの演奏もさすがで、すごい音が優しくて、それでいてグルーブ感、プレイはカッコいい。
赤レンガ自体初めて行ったけど、Motion Blueもサイズ的にも雰囲気もすごい良かった。

いろんなジャンルから12曲。
ヴォーカリストのライヴですから、
個人的にはビートルズの「ブラックバード」のピアノでの弾き語りが一番印象に残った。
それから、ウェザーリポートの「Can It Be Done」
スティービーワンダーの「Send One Your Love」の八尋さんもかっこよかったな。

そして、一緒に聴いたメンバーも凄かった。
ナナロク社の社長、山伏の坂本氏、女性陣は盛岡、福島から参戦。。



鈴村さんの人脈は広いですな。

2013年4月29日月曜日

sugarman

Sugar man, won't you hurry      シュガーマン 急いでくれないか
'Cos I'm tired of these scenes     こんな景色にはもううんざりなんだ
For a blue coin won't you bring back  青いコインをやるから 俺にまた
All those colours to my dreams      極彩色の夢を見せてくれ

Sugar man met a false friend       シュガーマンが偽りの友と出会ったのは
On a lonely dusty road          ひと気のない埃っぽい道だった
Lost my heart when I found it       俺が失ってしまった心を見つけたとき
It had turned to dead black coal      それは真っ黒な石炭に変わった

シュガーマンの映画を観てきた。
ライブシーン、観客達の歓声に鳥肌、感涙だった。

2013年3月6日水曜日

ベシャールバレエ

先日観てきたバレエの感想を忘れないうちに。。。
いきなりこれ書くと台無しだけど、僕はクラシックバレエの方が安心して観られて好きだな、多分。

「ディオニソス組曲」
1985年に初演。
横尾忠則の美術、
ギリシア音楽、
ベルサーチの衣裳、パンツのドレープが美しい。
オスカー・シャコンは美しく、躍動感あり、素晴らしい。
が、民族音楽に合わせて男衆が踊りまくる構図が繰り返され、睡魔に襲われる。

「シンコペ」
ベジャールの後を引き継いだ、ジル・ロマン振付の作品。
ポストトークでの本人の話では、
シュールで論理性のかけらもない人間の夢を旅するように表現した作品らしい。
意味が全くつかめなかったけど、オペラのアリアだったり、ドラマのBGMのような音楽が所々使われて組み合わされていて、それが無秩序にスピーディーに展開されていく。
面白いと言えば、面白いし、ようわからんと言えばようわからん、ロボットダンスみたいな動きも多くて、これはバレエなのか?という評価の難しい作品。

「ボレロ」
普通に良かったけど、あの曲調にあわせて盛り上がるには「メロディー」が男性の回を観たかったな。これは、好みがあるでしょうが。。。

2013年3月2日土曜日

3/1、映画の日

今年はまだ有給休暇を一度もいただいていないので休むことにした。
すきやばし次郎の映画観たいし、
王羲之も観に行きたいし、
何と言っても、
大磯こたつみかんエール発売日。
まずは最優先で開店時間に熊沢酒造へ。
限定1200本はすぐなくなるだろうから、大人買い。

と思ったんだけど、藤沢のMokichiには在庫5本しかなかったのでそれを買い占める。



その後、10本追加で調達したので、

自分で呑み切る前にお呼ばれがあれば、手土産に持参する予定です。
花見の季節まではあるだろうか?

ゲットしたビールを置いたら、一路、国立博物館へ。
書聖王羲之の貴重な展示であります。
意外とわたくし、子供の頃6年くらい書道を習ってまして、高校の選択科目も書道だったりするのです。
その割に字がへたくそで、全く活かされてませんが。。。
ま、高校時代は書道が1限だと2限から学校行ったり、ボーリングしてから学校行ったりしてたからね。
しかし、書道の展示で平日昼間なのに入場制限で10分待たされ、中も凄い人。

びっくりした。
そこまでか??と思ったけど。。。
自分の中では、
董其昌 > 王羲之 > 文徴明

さて、メインの目的、映画。
「二郎は鮨で夢を見る」
外人さんから絶賛の映画だそうな。
確かに撮り方が外人の監督っぽいな、と思った。

嫌いじゃないけど、ちょっと狙ってる感が感じられて気になった。

2013年2月19日火曜日

佐渡テンペスト

逸見君の主演映画「佐渡テンペスト」を観てきた。

16日に公開して、まだ3日だし、名古屋での公開を待ってる高校水泳部の人たちも多いだろうから、内容はあまり書かずにおこう。


佐渡×ロック×シェイクスピアという面白い取り合わせ。
テンペストに盛り込まれた内容が、外国人監督っぽいなと感じました。
そして、逸見君の「山姥」良かった。
上映後のアンプラグドでボツになった方の「山姥」も聴けたんだけど、それも良かった。
個人的には採用された方が好きですな。

高校の部活、大学学部と先輩で、会社を辞めて音楽で生きていくと聞いた時はびっくりしたけど、ちょいちょいLIVEを聴きに行ったり、メジャーデビュー、「クローズZEROII」劇中歌に抜擢、主演映画が公開、と、そういう逸見君を見ると、自分も頑張らねばと刺激を受ける。

茨の道であっても、自分の思う道を行く僕の周りでは数少ない先輩であります。

渋谷ユーロスペースにて2/16からレイトショー公開しています。
22(金)、28(木)は逸見君の弾き語りが上映後にあるようです。
http://www.youtube.com/watch?v=XF4KQnrh8GA&feature=youtube_gdata_player

2012年10月10日水曜日

ブラジル映画祭

10/6に開幕したブラジル映画祭。
初日に、3本観てきた。

意外に良かったのが「トゥー・ラビッツ」
アクション映画であれば、ハリウッドやUKに一日の長があるのでは?と思ってたけど、さすがハリウッドでのリメイクが既に決まっているという注目作品。

なかなか良かったです。
タランティーノやガイ・リッチーを意識した感じの映像作り。
絶賛とまではいかないけど、なかなか面白かったよ。

続いて、期待してた「エリス・レジーナ~ブラジル史上最高の歌手~」
前半のジルベルト・ジルの曲あたりからずんずんひきこまれる。
やっぱ、かっちょ良いです。
映像自体は、エリスのテレビ番組で使われた映像らしく、白黒でずっとエリス・レジーナのアップが続く映像なんだけど、やっぱエリスの28歳ごろの全盛期の歌が素晴らしい。
ボサノヴァ好きは必見と言って良いでしょう。
世間の評判の高い「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」で寝てしまった僕ですが、これはじっくり堪能しました。

もう一本「ホチュアー~笑いの遣いのインディオ~」
むぅ、これは正直つらかった。
トカンチンス川のほとりに暮らすインディオ、クラオ族に伝わる道化師ホチュアーを追うドキュメンタリーなんだけど、途中から完全に置いて行かれた。

エリスレジーナの前にやってた映画の舞台あいさつでマナカナちゃんの片方が来ていて、物凄い間近で見たんだけど、普通にそこらへんにいそうな女の子で、オーラは無かった。

そして、一番観たい「バイアォンに愛を込めて」をまだ観てない。
意外と今年来てる作品は噂を見てるとレベルが高そうなので楽しみだ。
「センチメンタルなピエロの旅」もなんだか良いらしい。

今年のブラジル映画祭、東京会場は金曜まで。

難民映画祭で2本

「ウォーウィッチ」
「ランフォーライフ」
今年は2本ともいまいちだったな。
まだ「ウォー・ウィッチ」の方が見ごたえがあって、ベルリン映画祭の銀獅子賞ということで、主人公コモナを演じる少女はなかなか見ごたえあったんだけど。
ストーリーを貫くシャーマニズム的な話の持っていき方が現実にもそうであるのかもしれないけど、どうも好きになれなかった。
「ランフォーライフ」はなんて言うのか、これって難民なんだろうか?って人たちだった。
プロランナーとしてアメリカンドリーム的な夢を思い描いてると言う割にはマラソンで2時間17-18分やハーフマラソンで1時間7分くらいだった。
これって日本のエリートランナーの方が断然速い。
そりゃ無理でしょ、ってさめちゃった。

2012年9月19日水曜日

長岡花火

大林監督の最新作、「この空の花」を観てきた。

この映画、二種類の見方があると思う。
160分とそこそこ長い時間の部類に入ると思うんだけど、そこに更に多すぎなカットを盛り込んだ情報量。
通常の見方は、この情報の中から自分の琴線に触れたストーリーのみを抽出してその物語展開を楽しむというもの。
もう一つは、いろんな伏線を回収しながら、この物語に織り交ぜられたいくつかのストーリーを並行して吸収し、それを渾然一体とさせて語り、映画に昇華させた大林監督の意図を読み解くという見方。
正直これは何度か観ないと無理ですな。

監督自身8回くらい観てくださいと言ってる。
そんな無茶な。
そこまで観るに堪える映像、演技かと言われると首をかしげたくなるしね、正直。

大林監督だけにわざとやってるんだろうけど、登場人物が早口でしゃべるから聞き取りづらい。
時間軸、虚実、劇の舞台と紙芝居に本編ストーリー、死者と生者、などなどいろいろ渾然一体としてしまっている。
結局最後まで、「雨が痛い」という台詞とか、筧利夫がちょろちょろ邪魔とか、コミカルな職員室とか、三味線弾く教師とか、いろいろ「???」が解決しないんだけど、長岡の花火の圧倒的な迫力で大円団となっていく。

作品というより与えられた情報に対して思ったのが、田んぼに通うようになって身近になった新潟だけど、全然知らないことが多いんだなってこと。
日本史を学ぶ上で、河井継之助、山本五十六、堀口大学あたりのことは知っていたけど、戊辰戦争や長岡の空襲、原爆投下計画や疑似原爆投下の話なんかは知らなかった。

そして、それぞれの戦争後に行われたこの鎮魂の花火の背景。
真珠湾、石巻であげられた花火、人災に続き度重なる天災と何度も苦しみを味わいながら
も立ち上がる越後人の強さ。。。

正直、稚拙に映った松雪泰子と高島政宏の話とか、舞台の話とか織り交ぜずに真実に基づく物語として骨太な作品にした方が良かったんじゃないの?と思うんだけど、それなら撮る人はこの監督じゃないわな。

で、作品に関して僕の感じたことについて、以下ネタバレです。

足が地に着かない不安定な一輪車に乗っているのは「亡霊」たちという表現なんだろう。
劇中劇と言われれば、それまでなんだけど、それでも正直、違和感。

主題とも言える「花火」
これは明確に語られるが"戦争と平和"のメタファー。
中に籠められた火薬は、夜空に咲く花にもなるし、爆弾にもなる。

また、善悪が混在する私たちの社会の縮図でもあり、人間の二面性を表してるともいえる。
 そんな中語られる、『「ピース」はVictoryのV、結局平和は勝者側の言葉』ってのが妙に自分の中では残った。
何気なく皆がするあの撮影時のポーズはアメリカ人に洗脳された日本人の象徴みたいに感じた。

今、日本に限らず、新自由主義の名の元に第二次大戦前の帝国主義的な様相を世界は呈していると感じる。

そんな中、反戦を声高に訴えるこの映画、タイムリーだと思う。
モデルとなった伝説の花火師、嘉瀬さんのシベリア、真珠湾等々で花火を打ち上げるという思いと行動力、感涙だ。

長岡花火が観光誘致目的ではないことは良くわかった。

来年はそんな視点で長岡の花火を観に行けたら良いな、と思った。