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2014年3月6日木曜日

北極点を目指している男の話

日本人初の北極点無補給単独徒歩到達を目指している荻田泰永氏の出発予定日だった昨日、出発点のディスカバリー岬へのチャーター便は天候不良のため飛ばなかったそうだ。

出発点のディスカバリー岬は、滑走路があるわけもなく、ただの無人の北極の岬。
チャーター便は特殊な、車輪にスキーを履いた飛行機で、目標物も誘導灯も何も無い海氷上にパイロットの目視と技術だけで着陸してもらうのだとか。
そんなわけで、天候が良いことが着陸できる第一条件。
挑戦者は早朝5時半にホテルで待機し、飛行機会社からの連絡を待つのだそうな。

なんだか、ドーバーの時と似ていて思い出す。
ドーバーも、1週間ほどの小潮期間のうち、チャーターした船のキャプテンがベストと判断した天候、潮流の日にチャレンジするため、前日の19:00頃に「明日、行くぞ」の連絡が電話で来て、翌4:00頃にstartした。

本人の言葉を借りると、
「緊張感と恐怖感、期待感や高揚感、様々な気持ちが行ったり来たりしている」
とのこと。
僕も、ドーバーに入って電話を待つ間、直前に挑戦したアイルランド人男性が挑戦中に死亡という連絡をもらったこともあり、期待と恐怖が混沌と平等に僕の中で同居していた。

様々な感情が入り混じって、それぞれが大きな振り幅で周期的に寄せては返す、かと言ってふわふわした感じだけじゃなくて、冷静に自分を俯瞰して観ているところもあったりして、すごく不思議な状態だった。

僕のドーバーは、結局、最後の数日は成功のイメージだけが頭を占めて、泳いでる時も、泳ぎ切れる自信が途切れることは無かった。

一方で、昨年のカタリナ海峡の時は、同じことをしてちゃ面白くないと、ネガティブな失敗するイメージからのイメージトレーニングをして、まんまと失敗した。

次の出発予定日は3/7とのこと。
出発するまでの今の期間がいろいろと考えを巡らせてしまう時。
良いイメージで出発できることを願います。

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