「ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』からベストセラー第一位の座を奪った脅威の小説遂に日本上陸」なんて、宣伝文句を見てずいぶん前に買った。
上中下巻で1500ページくらいの大作に買ったは良い物の積読。
昨年末遂に手に取り、今、読み終わった。
売り上げで比較してんだから間違いじゃないけど、宣伝文句には違和感。
だって、いまさらながらの聖杯伝説や秘密結社のお話な『ダ・ヴィンチ・コード』に対して本作は最先端の地球科学や生物学をモチーフにしてスケールが違う。
上中までは文句なしに面白いのに、下巻になって急に人間臭く下衆になったのが残念。
『人間が知性を認識できる範囲には限度がある。自身の行動の枠組みの中でしか認識できないのだ。枠組みの外、すなわち微生物の中に存在する知性は見逃してしまう。同様に人間の目には、より高度な知性、非常に優れた精神はカオスにしか映らない。その複雑な意義を理解できないからだ。そのような知性体が下す決定も、人間には理解できない。なぜなら、彼らが基礎とするパラメータは、人間の処理能力を遥かに超えているからだ。(中略)結局、私たちの目に神はカオスと映る。それゆえ、神は地元のサッカークラブを勝利に導くことも、戦争を防ぐこともできないのだ。』
ま、そうだよね。と、階下の初詣客を眺めながら思う。
神は人間の願いなんて聞いてくれない。
ましてや、俗物の象徴みたいな賽銭の額なんてねえ。
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